もうすぐ年度末です。この1年保育士として頑張った先生たちお疲れ様でした。達成感の前に来年度期の準備が始まっていて、スッキリした感じがないのがこの仕事の特徴です。
園長から衝撃の評価
さて、この1年の振り返りを園長等とした先生方も多いと思われます。保育士1年目の時、私は面談で、園長から「あなたは保育士に向いていない」と言われたことがありました。今思うとすごい言葉だなぁと笑ってしまうことですが、当時の私は私なりにショックを受けたとことを覚えています。なんでそう園長が評価したのか、私なりに考えてみました。
- 保育実習未経験
- 活動の展開と予想ができないから援助が全て後出し
まず保育実習未経験についてですが、私は保育の学校へ行かず国家試験を受けて保育士になりました。その分非常勤として働き現場に携わっていましたが、実習のように日誌や日案を書いたことがなかったり、保育の世界で通づる”保育の常識”がわからなかったりして、先輩たちにも迷惑をかけたのを覚えています。
活動の展開と予測ができないから援助が全て後出し、についてですが、同じクラスを担任する先輩がいない日は私がリーダーとなって活動を進め、保育補助の先生に指示を出さなきゃいけないわけですが、これが全く機能せず。派遣職員の先生から「しさい先生がリーダーしてくれないと」と呆れ顔で言われたことがあります。今思えば私の保育展開力、リーダーシップは皆無だったなと思います。
評価は変えられる
園長の発言の意図は、そういった保育士の世界の普通を知らないこと、また自分の保育に自信が無く、子どもと向き合えていないと思われたのだと思います。当時私は0歳児クラスの担任でしたが、担当の子どもは分離不安で1日泣いていたり、発達に遅れがあったりする子どもがおり、どうしたら良いのか本当に悩んでいました。白状なことですが、担当を変えてほしいと思ったこともあります。でも、そんなこと言うこともできず、毎日毎日仕事に向かいました。ただ、言われたままにはしたくないと書籍を買って読んだり、発達について勉強をしたりしました。当時の園長が果たしてその発言をしたことを覚えているかは怪しいですが、その後の園長からはクラスだよりや指導案で、直されることはほとんどありませんでした。保育士に向いてない、あなたの保育観はおかしい等、明確な正解が無い保育という世界で言われやすい言葉です。でも、正解に近づくための指標が保育所保育指針や書籍に多く書かれています。「私はダメなんだ」と思わずに学びを深めていきましょう。保育は人となりです。あなたにしかできない保育があります。学びを深めて子どもと向き合い、あなたらしい保育を広げましょう。
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